菊づくりを通して

菊づくりの伝統は20年以上続いています。そのことを知った時、菊の大切さを思いました。
 5年の時は、「めんどいなぁ〜」とか「なんでせやんと」など思ってました。じっさいに始まって菊がどんどん大きくなるたび、咲くのが楽しみでしかたなかったです。きれいに咲くために、わき芽とりをしたり大変な作業をしたりしていくなかで菊はどんどん大きくなっていきました。みんなから「きれいやね」と言われる影で大変な作業をしているのがあったのだと育てていて実感しました。
「20年以上続いているのだから、責任を持ってやろう。先輩方に負けないように」と伝統のすばらしさをおもっていました。花が咲くまで自分たちもいろんな作業 をしましたが、その影で支えてくれていた先生方もいました。台風がくる前にと、いそいでひもを結んでいた時もあっただろうし、虫がつかないように薬をまいてくれてただろうし、身近にいた まりこ先生に、
 「菊は人に似ています。」
ということを言われた時、すべての作業を見直しました。  
小さな芽から大事に育てる。 お母さんが自分たちを大切に育ててくれるていることに似ているし、わき芽とりだって自分たちの悪い所をおこる先生に似てるし、菊と友達だって似てます。菊も大切にせっしていれば、キレイ咲いてくれるし、ざつにあつかえば 傷つけてしまうことがある。菊は、人との接し方も教えてくれました。
 菊をかざった時ヒグチさんにも会いました。ヒグチさんは、下から咲いた菊を大切そうに、「ちぎらんで。」といってきました。ヒグチさんは、毎朝水をやっていただきました。最後の日はお寺の人に、
「下に咲いている方がキレイですね。」
と言われたそうです。確かにキレイでした。いっしょけんめい咲いている小さな菊は、最後の最後まで咲いていました。菊の花をバッサリ切る時も下で咲いてました。けっきょくは切らなきゃいけなかったけど、命の大切さや、小さな事でも喜べた気持ちを教えてくれました。こんな気持ちにこれからの6年生もなっていってくれると思います。

[M.I]