菊づくりを通して、今とこれから
 
 今年私達のの育てた菊は私達もふくめたくさんの人が協力し、助け合って受けついできた伝統の菊です。その伝統を受けついでいくために今までたくさんの人が菊にかかわり、菊の命をつないできました。
 その菊を育てることになった時は、「ちゃんと菊を育てられるのか。」「伝統を守っていけるのか。」と、とても心配でした。でも、今年一年間育てて最後にはとてもきれいな花が咲いてとてもうれしかったです。そして、そのとき思ったことは「きっと自分たちだけではこんなきれいな花は咲かなかっただろうな。」ということでした。菊のさし芽やり方から、その後のお世話までていねいに教えてくれた井上先生や、菊の花の消毒などを行ってくれた小川先生。そして、いつも菊を見守ってくれた他の先生方。そんな人たちに助けてもらったからこそあんな大きな大輪の菊に成長したのだと思います。
 菊づくりを始めるとき、井上先生が、
「菊にも感情があって、愛情を込めて接してやればきれいな花が咲く。」
とおっしゃっていました。初めはそんなこと信じられなかったけど、今菊づくりをふり返ってみると、菊を育てる上ではたくさんの人の協力や愛情があふれていました。そして、それにこたえるように、とてもきれいな菊の花が咲きました。
 この事は菊だけでなく、人などにも共通していると思います。たくさんの愛情をもって接すれば、きっとその人も菊のように自分の中にもきれいな花を咲かせられるとこの菊づくりを通して思いました。これからは、自分の中にも自分以外の人の中にもきれいな花が咲くように、その手助けができるような人になりたいです。

[E.A]